院長 田窪 伸夫
(たくぼのぶお)
平成16年5月3日、16年間勤務した松山赤十字病院リウマチセンター(現・膠原病リウマチセンター)を辞し、「リウマチかかりつけ医」としての役割を果たそうと決意し、松山市枝松に開業し早10余年がたちました。
現在、日赤時代と開院後受診された患者さんを合わせ、たくさんの関節リウマチの患者さんに定期受診していただいています。
関節リウマチの患者さんは全身内臓合併症をもつことが多く、理想的な全身管理をするために総合病院がもっとも理想的ですが、当院では近隣の開業医の先生方や日赤、愛媛県立中央病院、愛媛大学附属病院の各科の先生方に連携していただき、全身管理を行っています。
今後とも、県下のリウマチ患者様に安心して治療を任せていただけるよう、「リウマチかかりつけ医」としての機能を高めていきたいと考えています。
ベストドクターズ®社は米国に本社を置き、世界各国で病状に応じた適切な治療やセカンドオピニオン取得のための名医紹介などをおこなっている会社です。
ベストドクターズ®社の名医選出方法は、膨大な数の医師に対し、「もしあなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、どの医師に治療をお願しますか?」とアンケートを行い、その中で治療能力、研究結果、最新医療情報への精通度などを考慮した上で、ある一定以上の評価を得た医師を名医( Best Doctors )と認定するものです。
関節リウマチ(RA)の患者さんは、急に病状が悪化したり、合併症による入院を要することが多く、安心して治療を受けていただくために、当院には入院設備を設けております。
設計にあたっては、関節リウマチの患者さんの身体機能障害の特徴に合わせ、トイレや浴室、手すりの太さや高さに至るまで、日赤リウマチセンターでの16年間に得たノウハウを注ぎ込みました。
また、4階には見晴らしのよいデッキテラスをもつラウンジを設け、患者さんたちが会話を楽しみながら食事を取っていただけるようにしています。これは、以前、院長が山本純己先生と北欧の学会に参加し、フィンランドのヘイノラリウマチ基金病院を訪れた際、患者さんと職員が一緒に食堂で食事を取るのを見たことがきっかけです。
また、活動性の評価、副作用のチェックをその日のうちに行えるよう、臨床検査の一部は院内で行えるように検査機器を揃えています。
レントゲン室は一般撮影の管球に加え、下肢関節の立位撮影が安全かつ簡単にできるよう、さらに管球を縦方向に動くよう設置しています。また、人工関節の接線撮影がイメージ下でできるように工夫しています。
手術は、人工関節置換術を中心に、週2回のペースで行っています。手術にあたっては、術前自己血貯血と、"cell saver"(自己血回収システム)をもちいた自己血回収を実施します。
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